乗りテツ旅行会の溝口駅長です。今回は、島根県の旧大社駅を紹介します。重要文化財の駅舎は保存修理工事の真っ最中ですが、駅の見学はできるのでしょうか。現地へ行ってきたので、その様子を写真でご覧ください。
和風木造建築が立派な旧大社駅
旧大社線の終着駅であり、国の重要文化財に指定されている木造駅舎が有名な大社駅。
駅としての役目を終えた後も、観光名所として保存されています。
旧大社駅本屋 保存修理事業が進行中
趣ある瓦屋根の大社駅ですが、前回の屋根の葺き替え修理から約40年が経過したことから、大規模な保存修理工事が行われています。
これに合わせて、耐震対策や破損個所の修繕も行うそうです。
旧大社駅 保存修理事業の期間
工事期間は、2021年2月1日から2025年12月20日までの約5年間を予定しています。
工事期間中は、駅舎の見学はできません。また、駅構内への自動車等の乗り入れはできません。
駅舎以外の見学は可能
駅を見学する際は、工事関係者の指示に必ず従ってください。
駅舎の見学はできませんが、ホームへの出入りは可能でした。臨時改札口を通ってホームへ。
幕の中に隠れている大社駅本屋
駅舎のホーム側も幕で覆われていて、中を窺うことはできません。
ですが、柵で立ち入り禁止となっているところ以外は、自由に見学できます。
終端方向を望む。長く伸びるホームが全盛期を偲ばせます。
大社駅ホームから出雲市駅方向を望む。前方の公園の向こうは、道路に転用された廃線跡がまっすぐ伸びています。
大社線廃線跡の探訪記はこちら▼
ホームに静態保存されているD51の塗装がピカピカに
大社駅のホームに一両だけ保存されている D51 774号機。
数年前に来たときは、塗装が剥げてかわいそうな姿でしたが、ピカピカに塗り直されていました。
「D51塗装事業 荒木小学校3年生 令和3年10月6日/大社ロータリークラブ」と書かれていますから、半年前に塗り替えたばかりですね。
室内も漏れなく塗装されていました。
風格ある木造駅舎が見られないのは残念ですが、修繕後に美しい姿が見られることでしょう。またその時に訪れたいと思います。
旧大社駅の地図
一畑電車 出雲大社前駅から950m、徒歩約12分。
山陰本線出雲市駅から一畑バス出雲大社行き(イオンモール・高松経由便)で約20分。「旧JR大社駅」バス停から徒歩1分。