トワイライトエクスプレス瑞風の運行開始1周年記念イベントが京都駅直結のホテルグランヴィア京都で開催され、私も参加してきました。日本全国から集まった500名もの参加者と瑞風に関わった著名人や瑞風のクルー達が集結し、盛大に催されました。熱気に満ちた会場の様子をレポートいたします。
「Twilight Express 瑞風」運行開始1周年記念イベントとは
2017年6月17日に運行を開始したトワイライトエクスプレス瑞風。そのちょうど1年後に当たる2018年6月17日に瑞風の乗客だけを招いての昼食会と瑞風アンバサダーのバイオリニスト、葉加瀬太郎氏のミニコンサートが開催されました。
招待の対象となるのは第1期から第3期(2018年2月28日出発)までの乗客で、第1期の乗客の私の元にも招待状が届きました。
参加費は税込みでジャスト1万円。
瑞風のイベントにしてはリーズナブルなお値段だったこともあり、喜んで参加することにしました。
会場はホテルグランヴィア京都の大宴会場「源氏の間」
メッセージボードで最初のおもてなし
受付開始時刻の午前11時を少し過ぎたころに会場前に着くと、お世話になった森列車長と再会。あの旅の記憶が一気によみがえりました。
受付はすいていましたが、すでに多くの人が入場を済ませていたようでした。
会場前にはメッセージボードがあり、列車長をはじめ、クルーたちの顔写真とコメントが添えられていました。
キッチンクルーも、こんなに大勢いらっしゃるのですね。
多くの人が足を止めて、お世話になったクルーを探していました。
広大な会場を埋め尽くすほどの大勢の参加者
いよいよ会場の中へ。
ステージ正面はこんな感じですが…
横長な会場だったので、真横から全体を撮影。広さ感がわかるでしょうか。向こうの壁が遠い!
これまでの瑞風の乗客数は2500人だそうですが、今回の記念イベントには500人が参加しているとのこと。
つまり、全体の5分の1もの人が集まったということで、驚くべき参加率です。
このイベントのために岡山や千葉から来たという方もいらっしゃいました。瑞風の引力はスゴイですね!
いよいよ開宴
瑞風ヒストリーをビデオで振り返る
照明が暗転し、大型スクリーンに瑞風のプロジェクト発足からの歩みが映し出されます。
製造中の瑞風の姿。こんな時代もありました。
美しい日本を走る瑞風の姿。
あの素晴らしい旅をしみじみと思い出しました。
瑞風に関わった著名人のご挨拶
写真でしか見たことがない著名人が次々と登壇して挨拶をされました。
トップバッターはJR西日本・代表取締役社長の来島達夫氏。
続いて、瑞風をつくりあげた各界の匠を紹介。
右から、車両デザインを担当した浦一也氏と福田哲夫氏。
クルーの制服をデザインした稲葉賀惠氏。
料理を監修したお一人である料亭「菊乃井」主人・村田吉弘氏。
お待ちかねのお食事
1年前の瑞風一番列車の乗客が乾杯の発声を行なって昼食会がスタート。
昼食は料亭「菊乃井」村田吉弘氏が監修
メニューの説明をする村田吉弘氏。
私の席はステージのほとんど真横だったので、実際はこんな風に見えてました。
それでは、食事をいただきましょう。
フタを開けると…
上品な盛り付けの和善。滋味深く、日本酒と共に味わいました。
厚みのあるアワビとフカヒレが入った七宝蒸し。贅沢な一品。
あとはお刺身とデザートが付いていました。
それから、アルコールとソフトドリンクが飲み放題です。
思い出話に花が咲く
乗客同士の語らい
同じ列車に乗った乗客同士が同じテーブルになるように席を決められていました。
あの旅のあいだ、私は写真ばかり撮っていて他の乗客と交流することがなかったのですが、なんとなく見覚えがあるお顔がチラホラ。
私は相手のことをあまり覚えていないのですが、向こうは「いつも写真撮ってた鉄道好きな人」ということで覚えてくれていたようです。
それにしても、参加者同士の会話が浮世離れしていて面白かった~。
「ななつ星は3回乗りました」
「今度、四季島に乗ります」
「アフリカの豪華列車で旅したことがあります」
…なんていう会話がそこかしこから聞こえてきます。住んでる世界が違い過ぎる~!(笑)
瑞風に一回乗っただけで得意げな自分が恥ずかしくなりました。
クルーとの再会
凛々しい制服に身を包んだクルーはどこにいても目立ちます。
しかし、参加者が非常に多かったこともあり、クルーの皆さんとゆっくりお話しができなかったのは残念でした。
とはいえ、クルーたちの元気なお姿を間近で見られただけでも、来た甲斐があったと思います。
瑞風アンバサダー・葉加瀬太郎さんのミニコンサートで元気をもらう
昼食会のあとはバイオリニストの葉加瀬太郎さんのミニコンサートが開かれました。
開演前の会場風景。コンサート中はさすがに撮影NGでした。
クラシックっぽいコンサートになるのかなと思ったら、バンド演奏のノリノリなライブだったので、いい意味で予想を裏切られました。
情熱大陸のテーマなど耳なじみのある曲ばかりではありましたが、観客の多くは60歳オーバーの方たちで、葉加瀬さんのコンサートに足を運ぶ世代とは違います。
葉加瀬さんもいつもよりノリがよくないと感じたのか、「大丈夫ですか~?楽しめてますか~?」と聞いて笑いを誘っていました。
「しっとり聞かせる曲ももちろんありますが、今日はあえて元気が出る(激しい)曲を選びました。年を取ると耳が遠くなりますし。」なんて憎まれ口で笑いを取るのもうまいですね。
瑞風のテーマを演奏するときは、観客全員に配った「ハカシェーカー」を振らせて疾走感あるリズムをつくりあげました。
シャカシャカといい音がします。葉加瀬さんのユーモラスなイラスト入り。
しかも「1st Anniversary 2018.06.17」の刻印もあるのがうれしい。このイベント限定のレアものですね。
50分ほどのコンサートでしたが、エンディングが近づくにつれて会場全体が盛り上がってきたのはさすがでした。
おみやげもあるよ
楽しかった宴は15時30分で終わりました。
おみやげとして、京都マールブランシュのお菓子「茶の菓」と瑞風のポストカードが一枚、そして瑞風を歓迎する手旗が入っていました。
瑞風運行開始1周年記念イベントの一番の収穫は?
ということで、このイベントで得たものは
- 料亭「菊乃井」村田吉弘氏が監修した昼食
- アルコール・ソフトドリンク飲み放題
- 葉加瀬太郎さんのミニコンサート
- 京都マールブランシュの「茶の菓」
- 瑞風のポストカード一枚
- 瑞風を歓迎する手旗
- ハカシェーカー
- 乗客同士の語らい
- クルーとの再会
いいモノ、いいコトをたくさんいただきました。
「モノより思い出」と言いますが、まさにそう!
乗客同士の語らいとクルーとの再会はここでしか得られない極上の体験と言えるでしょう。
ということで盛り沢山だった瑞風運行開始1周年記念イベント。
この先も2周年、3周年と開催されることを期待したいと思います。