クルーズトレイン瑞風の乗客ってセレブなお金持ちなの?乗ってわかったその実像とは

トワイライトエクスプレス瑞風などの豪華クルーズトレインに乗る人ってどんな人を想像しますか? 高額の旅行代金をポンと払えるお金持ち=富裕層とかセレブの人でしょうか。私のような庶民の鉄道ファンは少数派に違いありません。海外の富裕層にも注目されているという日本のクルーズトレイン。乗ってわかったその乗客像をお伝えします。

目次

クルーズトレインの乗客像を乗る前に想像してみた

瑞風のツアーに当選して、ツアー当日が近づくにつれて「私みたいな貧乏人には場違いで恥ずかしい思いをするのではないか?」と本気で心配していました。

なにせ、ドレスコードがある列車ですから、それだけでプレッシャーを感じます。

生まれてこのかた、高級と付くホテルやレストランを利用したことがないので卑屈になっていたのです。

私が想像する豪華寝台列車の乗客像は

  • とにかくお金持ち
  • 高級品を身に着けている
  • 言葉遣いや立ち居振る舞いが上品
  • 社交的で華やかな雰囲気がある

まさに”セレブ”のイメージです。

瑞風のツアーに実際に参加してわかった乗客像とは

同行してくれた豪華列車マニアの格好を見て安心

瑞風の乗車当日、ホテルグランヴィア京都のロビーで同行する友人と合流。

その友人は「ななつ星」「四季島」にも乗車経験がある筋金入りの豪華列車マニアなのですが、ジャケットを羽織っているもののカメラ機材を詰め込んだデカいリュックを担いで登場。

「あ、こんなんでよかったんだ(笑)」と少し気が楽になりました。

諸事情により同行の友人は掲載NGなので、筆者の写真だけ載せておきます。

うれしそうだけど、まだ少し緊張している、瑞風ラウンジに入る前の一枚です。

京都の瑞風ラウンジに集まったツアー参加者がなぜか少ない

出発前のひとときを過ごすためだけに設けられた瑞風ラウンジ。

瑞風の乗客だけが入室を許される特別な部屋で、旅はここからはじまります。

貧乏性の私は1分1秒を無駄にしないために、受付開始時刻に瑞風ラウンジに入りました。

ラウンジには瑞風の最大定員=34人ぶんの席が用意されているのですが、出発時刻が近づいてきても半分くらいの席しか埋まっていません。どうして!?

始発駅から終着駅まで乗らなくても惜しくない

その理由は、瑞風のツアー行程の設定にあります。

瑞風の山陽山陰周遊コースの始発駅は京都駅ですが、大阪駅からの乗車も選べます。

つまり、京都の瑞風ラウンジに来なかった参加者は、大阪駅から乗車したのです。

同じように、終着駅は新大阪駅ですが、その手前の京都駅での下車も選択できます。

実際、京都駅で半数くらいが下車しました。

これは、鉄道ファンの私には信じられないことです。

途中駅で乗下車するからといって、料金が安くなるわけではありません。

ましてや高額のツアーですので、私なら始発駅から終着駅までもれなく乗り通したいと考えますし、実際そうしました。

しかし一般のツアー参加者にはそういうこだわりがなく、乗らなかった区間を惜しいとはべつに思わないのですね。

自分が便利なところで乗り降りしただけなのでしょうが、なんだか余裕が感じられます。

瑞風のツアー参加者の年齢層

ツアー参加者が一堂に会するのは、立ち寄り観光で途中下車したときだけです。

そこで見た参加者たちの印象でお話しします。

岡山駅の改札口を通る参加者たち

見た目、60歳以上のご夫婦で参加している人がほとんどです。

私と同年代(40~50代)のご夫婦が一組と、若いカップルが一組いらっしゃいました。

そして鉄道ファンの男同士が一組(私のことです)。

ちなみに、外国人はいませんでした。

豪華列車マニアの友人によると、他の列車でも同じような傾向だそうです。

瑞風のツアー参加の動機

他の乗客とお話しする機会がなかったので、詳しいことは言えないのですが、ラウンジカーで近くにいた女性が「子どもにプレゼントしてもらったのよ~」とうれしそうに話しているのを聞きました。

豪華列車の旅をプレゼントするなんて、粋なご子息 or ご息女ですね。なんともうらやましい!

定年退職のお祝いや結婚生活〇周年の記念など、サプライズでプレゼントしたら喜ばれること間違いなしですね。

瑞風の乗客はお金持ちが多いのか

見るからにお金持ちそうな人は特にいませんでした。

ドレスコードがあるディナータイムにおいても、特に着飾った感じではなかったです。

私の目が節穴で、高級品を認識できていないだけかもしれませんが、印象としては一般的なツアーで見かける光景と変わりません。

瑞風のツアー代金を払っているのですから、それなりにお金持ちには違いありませんが、年齢層が高いせいか、ギラギラした人は少ないようです(私の乗車回がたまたまそうだったのかもしれませんが)。

展望デッキにずっと出ているのは鉄道ファンだけ

瑞風の展望デッキの眺望

トワイライトエクスプレス瑞風の自慢のひとつである展望デッキ。瑞風に乗ったら少なくとも一度は行ってみたいと思うのではないでしょうか。

私は旅行中、時間が許す限り展望デッキに出ていたのですが、そこへ来る人はごくわずか。

京都駅、大阪駅を出発する時と、余部橋梁を通過するときは5~6人いましたが、それ以外のほとんどの時間は私と友人の二人だけでした。

乗客の多くは一度も展望デッキに出ていないと思われます。なんだかモッタイナイ気がしますが、ご高齢の方だと揺れる車内を移動するのは面倒なのかもしれませんね。

展望デッキ以外でも、他の乗客と出会うことはほとんどなく、皆さん自分のお部屋で静かに旅を楽しんでおられたようです。

まとめ

上流階級の社交場をイメージして乗り込んだ瑞風でしたが、乗っている人はこれ見よがしなお金持ちではなく、意外と普通な人たちでした。想像していた以上に高齢のご夫婦が多かったですが、二人そろって列車の旅を楽しまれているのは鉄道ファンから見るとうらやましい限り。我が家の老後の目標にしたいと思いました。

ドレスコードが設定されている豪華列車ですが、特に着飾る必要はありませんので、安心してご乗車ください!(笑)

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