碓氷峠アプトの道を歩く旅 イベントレポート|2024年10月26日

乗りテツ旅行会の賀籠六です。今回は、私が企画した旅のイベントレポートをします。

今回のイベントは、私が住んでいる群馬県で久々開催しました。以前から、グループメンバーの中でも要望が多かった【碓氷峠アプトの道】を乗りテツ旅行会としては、初めて行きました。

普通に、碓氷峠アプトの道を訪ねるのは芸がないと考え、群馬で絶景路線として有名な吾妻線をコースに入れ、高崎を起点にしてぐるっと一周するコースで旅をしてきました。

参加者は、関東だけではなく翌日に都電貸切イベントを控えていたこともあり、関西や静岡、新潟からの参加者もいて様々な地域から参加していました。総勢12名のメンバーで旅をしてきました。

目次

吾妻線で万座・鹿沢口駅へ

朝、8時半に高崎駅に集合して、乗りテツ旅はスタート。途中合流の方もいるので、最初は8名のメンバーが集まり高崎駅を後にしました。

渋川までは、上越線を走り関東平野の田園地帯を走ります。渋川からは、一気に景色がガラッと変わり、吾妻川の渓谷沿いを走ります。

しばらくすると、八ッ場ダムで切り替わった新線区間に突入します。かつては、日本一短いトンネルとして有名だった樽沢トンネルが名所でしたが、ダムによる線路切替のため、現在はアガッタンとしてレールバイクで樽沢トンネルを通ることができます。

新線は、ほとんどの区間がトンネルであり景色は一瞬八ッ場ダムのダム湖が見えるくらいでほぼ見ることはできません。

長野原草津口駅では、草津温泉に行く乗客で半分以上が下車し、車内は閑散しました。

路線バスに乗り換えて軽井沢駅へ

本来は、羽根尾駅で下車し草軽交通のバスで軽井沢に抜ける予定でしたが、バス会社に確認したところ乗る予定のバスが草津温泉のチェックアウトで重なるとのことで、乗車が厳しいとの指摘があり、先の万座・鹿沢口駅から出ている軽井沢行きのバスで迂回をすることにしました。

万座・鹿沢口駅からは3分の接続で軽井沢行きのバスに飛び乗りました。このバスもかなり混んでいて参加者はギリギリで着席できました。なんとか、バスにも無事乗れて一安心です。

軽井沢までのバスの道中、紅葉が見頃でとても綺麗でした。浅間山もはっきり見ることができて大満足でした。

軽井沢は、連休で街はたくさんの観光客で賑わっていました。軽井沢で、横川まで行くバスの時間まで昼食を兼ねた休憩。駅舎にある鉄道史跡を見る方、峠の釜めしを食べる方、駅前のフードコートで信州のご当地料理を食べる方とそれぞれ待ち時間を満喫していました。

私は、軽井沢合流の参加者がフードコートの座席を確保しているとのことで、フードコートでご当地料理の鳥の山賊焼き定食を頂きました。鳥肉が大きく食べ応えがあり美味しかったです。

軽井沢で、2名参加者が増えて11名になりました。軽井沢からは、一旦バスで横川まで迂回します。

本来は、旧道経由のめがねバスで直接アプトの道のスタート地点である熊ノ平駐車場まで行く予定でしたが、夏の台風の影響でバスが運休になったため、一旦横川まで碓氷バイパス経由のバスで行き、横川から季節運行のバスで熊の平駐車場まで向かいました。途中、横川で最後の参加者が合流してここで初めて参加者が勢揃いしました。

いよいよ、アプトの道へ

横川からは、旧道を一気に登り熊ノ平駐車場まで向かいました。

熊ノ平駐車場で、多田さんによる碓氷峠のアプトの道のレクチャーがあり、いよいよアプトの道を歩きます。

まずは、熊ノ平駅跡へ。駐車場から長い階段を登ると、線路の架線が見えてくるとそこは旧信越本線熊ノ平駅跡でした。線路や架線柱、架線はほぼ撤去されることなくそのまま残っていました。ここまで残っているとは思いもしませんでした。熊ノ平駅には神社や慰霊碑もあり、かつてここでたくさんの方がお亡くなりになったようで、その慰霊碑がありました。私も、しっかりお祈りをしてからアプトの道を歩き始めました。

アプトの道は、横川駅〜峠の湯〜めがね橋〜熊ノ平駅跡までの約6キロの旧信越本線の廃線跡に作られた遊歩道であり、熊ノ平〜峠の湯までは、アプト式の機関車が走っていた廃線跡を歩きます。ほぼ、トンネルの中を歩く形のため、中は薄暗くてスリル満点です。

トンネルは、レンガで造られているトンネルでレトロ感も満喫できます。トンネルをいくつか通過し、しばらく行くと有名な碓氷第三橋梁(めがね橋)に差し掛かります。かなり高低差がある橋で、下を見るのはかなり勇気が入ります。

旧道から見るのが迫力があるため、体力がある一部の参加者は、旧道まで降りて記念撮影をして楽しんでいました。

めがね橋を後にして、さらにアプトの道を降り続けます。熊ノ平駐車場から1時間半程で、峠の湯に到着しました。ここからは、碓氷峠鉄道文化むらのトロッコ列車で移動も出来るのですが、最終列車が出てしまったため更に歩き続けます。

峠の湯からは、旧信越本線の線路跡を歩きます。枕木は外されていましたが、レールや架線柱、架線や標識などは当時のまま残っており、ここが線路だったことを痛感させられます。

峠の湯から15分程歩くと、レンガ造りの建物が見えてきます。ここが、旧丸山変電所跡です。かなり、趣がある建物で5キロ以上山道を歩き続けた疲れがぶっ飛ぶ程でした。

丸山変電所跡から再び歩き続けて、碓氷峠鉄道文化むらの展示車両が見えてくると、アプトの道もゴールが近いです。

熊ノ平駐車場から歩き続けて、2時間半余りでようやくゴールの横川駅まで辿り着きました。参加者の誰一人、ケガや疲労などで離脱者はいなく全員無事に横川駅まで帰ってきました。

イベントを終えて

今回のイベントでは、私が開催するイベントでは男女比率的には男性参加者の方が多い傾向でしたが、今回は女性参加者の方が多いイベントでした。軽井沢や碓氷峠といった名所が女子ウケする内容だったのかなとおもいました。

このイベント開催にするにあたり、災害などの影響で何回も下見を重ねて実施しました。そのせいか、参加者から大満足して頂いたようで実施した甲斐があったと思いました。

参加して頂いた皆様、本当にありがとうございました。また、次回も楽しい企画を練って実施したいと考えていますので、よろしくお願いします。

長文に渡り読んで頂きありがとうございました。

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