溝口駅長のあさライブ。
昨日(8月4日)、気晴らしを兼ねて、青春18きっぷで出かけてきました。
どこへ行ったかというと、「日本一営業日数が短いJR駅」。香川県にある、予讃線の津島ノ宮駅です。ずっと行きたかった駅で、今回が初めての訪問となりました。
年に2日しか営業しない駅
日本一短いってどれくらいかと言いますと、例年、8月4日と5日の2日間だけの営業です。ちなみに、2020年と2021年は新型コロナ拡大で営業されなかったため、じつに3年ぶりで列車が停車しました。
なんでその2日間だけなのかと言うと、駅前にある津嶋神社の夏季例大祭のときだけ、大勢の参拝客に対応するために臨時営業するんですね。
全国的に有名な神社なので、2日間で5万人くらい集まるそうです。
おおぜいの旅客と駅員で大にぎわいの臨時駅
大阪駅6時17分発の新快速に乗って、姫路、岡山、坂出と乗り継いで、津島ノ宮駅に着いたのが10時59分。
平日の午前中にもかかわらず、2両編成の列車から大勢の人たちが下車しました。
「列車とホームの段差にご注意ください!」としきりに案内されていました。上の写真の通り、たしかに大きな段差があります。
JR四国の職員さんが大勢きていて、小さなお子さんやお年寄りの乗り降りをサポートしていました。
すだれの屋根がいい雰囲気。まるで「海の家」みたいな津島ノ宮駅の改札口付近。
カワイイ駅舎、「つしまのみや えきちゃん」。
(臨)津島ノ宮 駅 と印字された入場券。170円です。
どうせなら台紙を付けて、記念入場券を発売すれば売れそうなのに。
海上の島にある津嶋神社
津嶋神社は、沖合250mに浮かぶ小島にある珍しい神社です。
島に渡る橋があるんですが、普段は渡れません。橋の床板が全部外されてしまうため、物理的に渡れなくなるのです。徹底してますね!
橋の手前に切符売場があります。橋の通行料金は大人一人500円でした。
香川県・津嶋神社の混雑状況[2022年8月4日午前]
コロナ前は大行列が出来るぐらい混雑してて、この橋を渡るのに小一時間くらいかかったという投稿を見かけました。
「そんなにかかるなら、参拝をあきらめよう」と思っていたのですが、意外と混んでなくて、スイスイと橋を渡って本殿に到着。家族の健康をお祈りしました。
津島ノ宮駅に10時59分着の列車を降りて、神社を参拝して、11時40分発高松行きの列車に間に合いました(天候や時間帯によって混雑状況は大きく変わると見込まれます。あらかじめご留意ください)。
報道によると、例年の3割程度の人出だったそうです。
津嶋神社としあわせ橋のあらまし
津嶋神社のパンフレットには、こう書いてあります。
「美しい瀬戸の海に囲まれ、その島は佇んでいます。1593年に島に祀られ、以来400年以上に亘って、子供の守り神として。そこにあり続けています。」
子どもを守る神様なんですね。ということで、子どもを連れた家族連れがたくさん来ていました。
昔は陰暦6月24日と25日に祭りごとを行っていたそうですが、昭和45年に8月4日と5日に改められました。結構最近のことですね。
島に渡る橋も昔からあったわけじゃなくて、昭和8年に当時の村長が発起人となって、橋を架けたとのこと。
津嶋橋という名前が付いていますが、別名を「しあわせ橋」といいます。この橋を渡るだけで、穢れが祓われ、心身が清められるそうです。なんて素敵な橋なのでしょう。
津島ノ宮駅は大正4年に開業していて、当初から臨時駅の扱いでした。
神社に興味なくても、臨時駅に興味がある鉄道ファンが大勢駆けつけています。もちろん私もその一人です(笑)
津島ノ宮駅と津嶋神社。長年、行きたいと思い続けた場所を訪問できて、大満足でした。
このあとは、金蔵寺駅の近くでおいしいうどんをいただいてから、赤穂線経由で大阪へ帰りました。明るいうちに自宅へ帰って、ラクチンな一日でした。