2022年3月13日。北条鉄道のキハ40ディーゼルカーが遂にデビューしました! それを記念して、初日に運行された臨時イベント列車に乗ってきましたので、大量の写真とともにレポートします。
鉄道ファン集結でお祭りムードの北条町駅
運行初日は事前に抽選で当たった人だけが乗れる「キハ40満喫列車」というイベント列車として運行されました。
ダメ元で申し込んでおいたら、運よく当選しました!
参加費5,000円はちょいとお高めですが、ご祝儀のつもりでお支払いしました。
窓口やグッズ売り場には大勢の人たちが並んでいて賑やか。お祭りムードが漂います。
この日だけで、鉄印が200枚も売れたとか。過去最高記録だそうです。
キハ40満喫列車、出発進行!
午前11時。勇ましい太鼓が響くなか、キハ40が北条町駅ホームに入線してきました。
写真撮影の人たちで混み合うホームを進んで、車内へと移動。
指定席ではないので、空いてるところを見つけて適当に座ります。
イベント列車と言うことで、MCのスパイシー八木氏が、キハ40車両や北条鉄道の見どころなどのトークで盛り上げていました。
秋田の車両が兵庫県加西市を走る
北条鉄道にやってきたキハ40は、JR東日本の秋田地区を走っていた車両を購入したものです。
白地に青い帯のボディーカラーは、秋田時代そのままの姿。
秋田の車両が兵庫を走っているというギャップを楽しめます。
車体下部のスカートなどは、北条鉄道の職員が灰色に塗装しなおしたそうです。
「秋アキ」は秋田総合車両センター南秋田センター所属車を表す略号。うっすらとJRのロゴが見えます。
「JR東日本」の上に、「北条鉄道 2022年2月」の真新しいプレートが取り付けられていました。
秋田の記憶があちこちに
見どころは車内にも。
「楽しい旅行はJR東日本で」って、なんでやねん! 北条鉄道やで。
こちらの注意書きにもJR東日本のロゴが。
次の駅は何駅かな・・・って、これも違う!
北条鉄道でキハ40の2両連結はないだろう。
北条鉄道が津波に襲われるとしたら、日本が沈没するときだな。
イラストの車両はこのあたりで見かけない顔やね。
あえて、過去を消さずに残しておいたのは心憎い演出ですね。鉄道ファンにはたまりません!
見つけてないアイテムが他にもありそう。次回のお楽しみです。
臨時列車は途中駅を通過
イベント列車は北条町~粟生を一往復する、約1時間の旅です。
途中駅での乗降はないため、停車することなく通過していきます。
全列車が各駅停車の北条鉄道では珍しい運行ですね。
のどかな田園地帯を快走する、キハ40の後方展望。
時折、タイフォンが気持ちよく鳴り響いていました。
中間にある法華口駅では、列車の行き違い待ちのため停車します。ただし、ドアは開きません(上の写真は別時刻に訪問して撮影)。
この日はピンク色のフラワ2000-1が運用されていました。
粟生駅での待ち時間は撮影タイム
JR加古川線、神戸電鉄と接続するターミナル駅、粟生に到着。
折り返しまでの約10分間は、格好の撮影タイムです。
時間があるので、駅の外側からも撮影。
「粟生⇔北条町」のサイドボード。
北条鉄道の挑戦はこれからも続く
北条町に近づいたころ、北条鉄道の取締役から御礼のご挨拶がありました。
クラウドファンディングで、想定を大幅に超える1,302万円もの支援が集まった一大プロジェクト。
ようやくこの日を迎えたことに、感慨深いものがあったのではないでしょうか。
列車は終着駅に到着。乗客がいなくなった車内を撮っておきました
12時に北条町駅に到着し、午後のイベントまでしばし休息のキハ40。
予約不要の一般運行は3月16日からとなっています。
クラウドファンディングに協力しました
車内には、クラウドファンディングによるキハ40導入支援者の一覧が掲出されています。
そのなかには、私「乗りテツ旅行会 溝口光徳」の名前もありました。
北条鉄道のキハ40に乗ることがあれば、ぜひ探してみてください。
食べる暇がなかった特製駅弁
満喫列車の乗客には「兵庫ご当地グルメ弁当」が配られたのですが、乗り心地を味わうのに夢中で、弁当を食べている暇はありませんでした。
下車後、駅のベンチでゆっくりいただきました。
播州名物3種=姫路おでん、あかし玉子焼き、加古川かつめしが一度に味わえる、欲張りなお弁当でした。おいしかったです!