阪神武庫川線を2020年6月まで走り、引退した7890号車が、ゆかりある武庫川団地に保存されています。てっきり、武庫川団地前駅の駅前にあるのかと思ったら、700メートルほど離れた広場に置かれています。でも、わざわざ行ってみる価値アリですよ! 現地へのアクセスと設置状況をレポートします。
武庫川団地に保存されている赤胴車へのアクセス
グーグルマップに「赤胴車のある広場」と表示されているところです。
武庫川団地前駅から約700m、徒歩で9分ほどです。
路線バスを利用なら、甲子園駅から阪神バスの鳴尾浜線・武庫川団地線に乗り、武庫川団地中央バス停を降りてすぐです。
マイカーで行く場合、コインパーキング「タイムズ メルカードむこがわ」が近くて便利です。
阪神武庫川団地前駅から赤胴車のある広場へ歩いてみた
ということで、阪神武庫川線に乗って、武庫川団地前駅から歩いて行ってみました。
停車しているのは濃緑の「甲子園号」5500系車両。
ここから赤胴車のある広場へは、車道に沿っていくと、やや遠回り。
団地の中を抜ける歩道を行くのが近道です。
メルカードむこがわに自動改札機を発見
途中にあるショッピングビル「メルカードむこがわ」の2階には、本物の自動改札機が設置されています。
置いてあるだけで何も反応しませんが、駅員さんの視線を気にせずに改札機を観察できるのは、ちょっと嬉しいかも(笑)
メルカード武庫川を抜けてバス道を超えると、赤胴車の姿が見えてきます。
赤胴車の設置状況
まるで現役の駅のような、点字ブロックを備えたプラットホームと「武庫川団地」の駅名標があります。
雨風の浸食を避ける大きな屋根があり、文句なしの保存環境といっていいでしょう。
屋外に展示してあるので、昼夜を問わず、いつでも見られるようになっています。
引退した車両とは思えない、ピカピカの塗装が眩しいです!
赤胴車の車内に入るには
赤胴車の車内に入れるのでしょうか?
残念ながら、通常は車内の一般開放はしておらず、予約した人しか中に入れません。
この赤胴車は、武庫川団地のコミュニティスペースとして利用できます。
おそらく、武庫川団地の住民が優先的に利用できると思われます(未確認情報)。
一般公開していないのは残念ですが、そうせざるを得ない事情もあるようです。
上の写真の貼り紙には、「赤胴車の周りを囲むガラスが割られる器物破損が発生しました。防犯カメラ映像には、何かを投げつける映像が確認されております。」と書いてあります。
警備員を置かずに車内を公開すれば、汚したり壊したりする事件がきっと起こるでしょうから、仕方ないですね。
車内の通路には丸テーブルが設置されています。
集会所として利用しやすいよう、家庭用電源が使えるように改造してあるそうで、現役時代と同じというわけではありません。
ホームに置いてあった自販機が赤胴車デザインでした。
武庫川、甲子園方面へ行くことがあれば、赤胴車の雄姿を見に、ぜひ立ち寄ってみてください!