〔復興祈念〕能登半島地震で運休している「のと鉄道」の思い出話

能登半島の七尾湾沿いを走る「のと鉄道」は、2024年元日に発生した大地震によって、甚大な被害を受けた模様です。早期復旧を祈りつつ、溝口が以前に乗車したときの思い出を語ります。

目次

2024年元日 能登半島地震発生

2024年の元日、午後4時6分。「令和6年能登半島地震」が発生しました。

震度5から7の非常に激しい地震と、その直後に押し寄せた大津波によって甚大な被害を受けており、救出作業や復旧が難航しています。被災地では今なお余震が続いており、多くの方々が避難所などで不自由な生活を強いられています。

被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

能登半島の鉄道 被害状況

発生から8日が過ぎた現在も、現地の被害状況などは断片的にしかわかりません。

以下は、2024年1月9日現在までのニュース等を筆者が調べた情報です。

のと鉄道(七尾-穴水)は運休中ですが、被害の全容がわかりません。おそらく、全線にわたって被災していると思われます。

JR七尾線は、末端の高松駅から和倉温泉駅が運休しています。公表された現地の写真には、線路や橋りょうのゆがみ、倒壊した架線柱、ひび割れたホームが写っており、復旧のめどは立っていません。

道路にも地割れが生じ、通行できるルートが限られています。被災地の状況は深刻です。緊急車両が優先される中で、ボランティア活動も調整が必要です。地元の迷惑にならないかたちで、支援することが求められています。

3年前に鉄印旅で訪れた のと鉄道

私自身の、のと鉄道の思い出を話します。

一番最近では、2020年12月に「鉄印」をもらうために穴水駅を訪ねました。

三角屋根の駅舎がかわいらしい。のと鉄道の終点、穴水駅。

北陸地方の「鉄印」を集めるために、能登まで足を延ばしました。

穴水駅の0番線に留置されている、かつての急行列車「のと恋路号」。

ずっと置かれているだけで、このまま朽ち果てていくしかなさそう。

特に印象深いのは、「能登さくら駅」の愛称を持つ能登鹿島駅です。

春になると、咲き誇る桜並木がホームを包み込むことで有名になりました。

私はあいにく、冬しか行ったことないですが、ひなびたローカル駅の風情を堪能できます。

ホームの向こうに七尾湾が広がっています。海沿いを走るため、車窓風景も秀逸です。

乗っておきたかった 能登の廃止路線

昔は、穴水の先、輪島や蛸島(たこじま)まで線路が伸びていました。しかし、2000年代初頭に相次いで廃止されています。

私は蛸島まで、一度だけ乗ったことがあるのですが、輪島へは行かずじまいでした。

輪島と言えば朝市が有名ですが、今回の震災後に発生した火災で、そのエリアが焼失しました。行ってみたいと思いつつ、現地を訪れずにいたことを悔やんでいます。

のと鉄道の早期復旧 と 能登半島の復興を祈ります

列車が動き出すことによって、被災地が元気を取り戻す様子は、東日本大震災のときの三陸鉄道の例を思い起こさせます。

のと鉄道の復旧が、地元の人たちに勇気を与え、元の暮らしを取り戻す一翼を担うことができればと願っています。

なおも余震が心配されますが、金沢、富山市内は被害が比較的少なく、平時に戻りつつあるようです。

北陸方面の旅行も、状況を確認しながら安全に楽しむことができるかもしれません。地域の復興と、鉄道の再開を心より願っています。

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