富山ライトレールを単純に往復するのではなく、片道は違うルートでとお考えの方にぴったりの観光コースをご紹介します。お時間は少々かかりますが、満足度の高い旅になるのは間違いありません。
以前このサイトで富山ライトレールの岩瀬浜と万葉線の越ノ潟をつなぐ射水市(いみずし)コミュニティバスをご紹介しました(こちらのページ)。ただ残念なことに、このバスは土・日・祝日限定の運行となっています。平日に使える面白いルートはないだろうかと探してみたら、ありました! それは「富岩(ふがん)水上ライン」という観光船を使うルートです。
富山ライトレールの終点となっている岩瀬浜駅から歩いて1分のところにある岩瀬カナル会館と富山駅近くの富岩運河環水公園をつなぐ「富岩水上ライン」という観光船が1日2往復しています。
富岩運河環水公園は富山駅から歩いて13分ほど。近いとは言えませんが、ぶらぶら歩いていくにはちょうどいい距離ではないでしょうか。のどが乾いたら、公園内にある「世界一美しい」と言われるスターバックスコーヒーで一服するのもおすすめです。
「富岩」という文字から分かる通り、富山と岩瀬(富山ライトレールの駅名は岩瀬浜)のあいだにある運河を通ります。まさに富山ライトレールと平行するわけで、片道は鉄道、片道は船という組み合わせで観光を楽しむことができるのです。
水上ラインの乗船時間は、Aコース 環水公園→岩瀬だと60分、Bコース 岩瀬→環水公園だと70分です。海側からさかのぼる方が10分長くなるんですね。料金はどちらも同じ1,500円です。これには富山ライトレールの片道運賃(大人・通常200円)が含まれています。
「ということは、岩瀬から水上ラインに乗る場合は、往路のライトレールの運賃が余計にかかるのでは?」
ご心配なく! 岩瀬から水上ラインに乗船する場合は富山駅北改札口にあるポートラムショップでチケットを買うことができますので、ライトレールの運賃を二重払いすることはありません。
この船の見どころは中島閘門で「水のエレベーター」を体験できること。パナマ運河と同じ方式で、閘門を閉じて水位を上下させるのです。こんな体験ができるのは日本でここだけ! これについては富岩水上ラインの公式サイトのページが詳しいので一度ご覧ください。
富岩水上ラインは冬季は運休となります。2015年は4月1日から11月23日までの運行です。また、運行期間中でもメンテナンスのための休航日がありますので、公式サイトで事前に運行状況を確認されることをおすすめします。